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チュトワがある北杜市大泉町

 八ヶ岳の南麓に位置し、火山灰を中心にできた黒ぼく土といわれる野菜栽培に適した土質です。日照時間が日本一長くて、昼夜の寒暖差も大きく、美味しい作物が出来る環境と言われています。

チュトワがあるのは、標高900〜1000mの「北杜市大泉町」その名の通り八ヶ岳からの湧き水が豊富で、空気が綺麗な土地です。

私たちの自然農法とは

​ 自然環境をよく観察し、その土地のテロワールを活かして健康な作物を育て、自然の恵みを頂く、そして出来ることをお返しする農法です。まったくの不耕起、無肥料ではありませんが、土や作物の様子をみて、その作物が健康に育つように、ときに不耕起だったり、ときに米ぬかや油かすで作った自家製ボカシを与えたりして育てています。

(自家製ボカシは、米ぬか・籾殻・遺伝子組み換えしていない油粕・糖蜜・酵母菌や土着菌を混ぜて発酵させた肥料です。)どんなものを食べ育ったかわからない畜ふんは使用しません。とびきり美味しくて元気な野菜やお米を農薬や化学肥料を使わずに自然と共存しながら育てることを目指します。

チュトワの土作り

 化学肥料は一切いれず、作物の様子をみながら、必要であれば堆肥や自家製のボカシを与えています。土質はどうか?育てる作物の性質はどのようなものか?大豆や緑肥、ハーブや蜜源となる植物を組み合わせ長い目でみて良い土が出来るように環境作りしています。土壌や水を汚染しないことはもちろん、肥沃な土地を次の世代へ繋げてゆきたいと想い土から作っています。

 自然に負担をかけない環境を大事にする農業がしたい

 近代農業では野菜栽培に安価なビニールマルチと呼ばれるプラスチック製品を使うのが一般的です。しかしこのビニールマルチは薄いので強度がなく、栽培が終われば使い捨て→焼却処理されます。さらに問題なのが、土に埋めて使うのでビニールマルチの端を突き破って草が生え、マルチと草や土とを分別するのが困難となり、だいたいが細かくちぎれた大量のビニール片が土に混ざったままとなってやがて風に舞い川へ流れていきます。大量にプラスチック製品を購入して使い続け、プラゴミ量産し、大変なビニールマルチはがし作業をしなければなりません。そうして得られるのが保温と抑草効果です。つまり野菜の生育が早くなって面倒な雑草も抑えてくれる。保湿されるので水やり不要、雨で土が作物に跳ね返って病気になるリスクも減ります。使いたくなるところですが・・・チュトワでは就農当時からビニールマルチを一切使っていません。代わりに稲わら、籾殻、草などを使って、土に還ったとき分解され畑が豊かになる方法を選んでいます。チュトワでは地球環境に負担になる様な石油製品や使い捨て資材は極力使わないよう再生可能資材を選ぶ事を心がけています。農機具も化石燃料から電気を使うタイプへ徐々に切り替え、自宅もオフグリッドハウスにしました!

 野菜を発送する梱包資材も極力プラスチックを使わない方法で発送しています。使う資材、材料などは自分たちの農園で自給するか近隣地域で調達し、リサイクルできるものを選びます。

植物と動物が多く暮らせる居場所づくり

 田畑周辺にはフクロウや野鳥が暮らす森や岩魚が住む清流が流れています。鳥虫獣草木花の生息地を守り、多様性のある居場所づくりを側で暮らす私達にはできると思います。

 辞典に農業とは「田畑などで人間生活に必要な植物を作り、また有用動物を飼い育てる生産活動。」とあります。農業は必要な食料を育てる生産だけでなく、自然環境に影響を与える仕事だと感じます。農業が自然界、社会に与える影響を考えて、私達は開発や消費というサイクルには乗らずに循環可能かつ生産的な農業を目指します。

農家がちゃんと暮らしてゆける収入

 私達は環境負担が少ない方法で美味しくて安心して食べてもらえるものを育てたい。その為に自家製ボカシを作り、草を刈り敷いて手間ひまかけて栽培する。収支を計算すると・・・悲しくなってしまうときもありますが、自分たちで生み出す豊かさにやりがいを感じています。

 しかしやりがいだけでは食べてゆけません。農家がちゃんと暮らしてゆける収益を得ること、それらを理解してくれるお客様と取引していきたいです。買い物は未来への投票、「ここだから買いたい、応援するから続けてほしいね」と思われる、農家になりたいです。

世界のためにできることを

 ​百姓仕事は人が生きていく上で必要不可欠な仕事です。私欲や利益を求めるものではなく、いかに搾取や破壊のシステムに組み込まれずに、人間として生きて社会活動を行うかという実践の場と考えています。

 世の中のために一人ができることはわずかでしょうが平和を願って、まずは目の前の一仕事から今日もみなさんへ美味しい安心な食べ物をお届けする仕事を日々精進していきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

​オーガニックファームチュトワ 村瀬、高井

 

​自己紹介

 チュトワは、長野県にある自然農法国際研究開発センターで研修生だった高井と村瀬が2016年に2人で始めた農園です。高井は野菜コース、村瀬はお米コースとそれぞれ学び、主に野菜とお米を栽培しています。ただ​野菜やお米だけでなく、輸入に頼っている小麦や味噌や醤油を生み出す大豆などの穀物、楽しみを与えてくれる果樹やニワトリを飼い卵を生んでもらいキノコを育てと、バランス良く少量多品目を育てています。
 

野菜担当 たかい

 横浜出身→札幌→霧多布湿原(知ってる人はツウです!)と移り現在に至る。​人生の半分近くを北海道の森や湿原で過ごし、動植物調査や環境保全NPOで働く。そこで出合った漁師やヒグマやシマフクロウに影響をうけ百姓の道へ。

 あらゆる生物無生物を神様とするアイヌの世界観をもつ農園であるように、そんな神様から愛される農園であるように、アイヌ語からとってチュトワという農園名に。トンボが飛びカエルが遊ぶ田畑を作り、人を元気にするような美味しい野菜を作りたい。

長所:北海道の大地で培った鋭い観察眼。

​短所:のめり込むと周りが見えない仕事人間。

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穀物・果樹担当 むらせ

​ 愛知県知多半島出身。前職タイマッサージセラピスト。職業柄、人の健康について考えるうちに家庭菜園を始める。食べ物は1度でたくさんの人を元気に幸せにできる!その食べ物を育てているお百姓さんに憧れ農家の道へ。
 主食となる米や大豆など穀物を育てることに熱心なチュトワの穀物担当。将来はパーマカルチャーな暮らしと、多くの生き物の住処となるような森づくりを目指している。

​ 趣味:美味しいものを食べること、温泉。
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